本体に代わって“悪を為す”ために産み出された端末の一体。

外界へ遊びに行く際は本来の器ではなく、
可能な限り性能を落として人間に近づけた器を使用することが殆ど。
能力を使用する時や緊急事態等、稀に本来の器で出かけることもある。

名を持たず本来必要ともしないが、人間に呼ばれる為の仮の名を自身につけた。

外見

明るい茶或いは褪せた金の毛先が淡い紅色に染まった髪。
黒ずんだ血と内臓の色が渦を作る瞳。
それら以外におかしな点はない成人男性。
左目尻の二つあるほくろを密かに気に入っていて、常にうっすら上がっている口角が特にいい出来だと思っている。

和と洋を組み合わせた服装と、大振りな耳飾りを好む。
最近はネイルにハマっていて大体している。チップもいいけど自爪派。

性質

穏やかな日常を好み、暴力や暴言等他の存在を傷つける行為を苦手とする、
悪存在とは思えない性質を本体に定義された。
その自分の在り方自体が精神的負荷となっており、
今のところはやっていけているがちょっとつらい。
少し前まで滅入り気味だったがとある女子高生と関わったことで緩和された
――というかふにゃふにゃになってしまった。
全肯定してくれる配下以外に存在が癒やしとなっている人間も増えたおかげで、
つらいにはつらいが以前よりはマシになったようだ。

愛らしいものや美しいものが好きで、自身の住処である異空間に蒐集している。
異空間は役目を終えた配下を住まわせている場所でもある。

元々人間は好きなほうだったが、
最近はかなりお気に入りな人間ができたことで更に好意的になっている。

能力

本体から与えられた力は加工と感知不可の無数の手。
人間の器でも行使はできるが負荷による崩壊は避けられない。
戦闘力は端末中最弱だが、能力の強さは最古の端末に次いで二番目。

他に端末共通の悪を惹き寄せる特性もあるので、
街で遊んでいたら悪意ある者に絡まれた、なんてことも珍しくはない。

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