不老不死が実現できたとある世界。
AIが人類の滅亡を計算した上で未来予知まで行えるようになった。その未来は、人類が一度に多くに死ぬという未来だった。苦しまずに死ぬために、計画的に人類は死んでいき、そうして、「ほぼ終わった世界」。そこで一人こつこつ生き延びてる男。別に死にたくないし、ほそぼそと生きている。それがこのセーヌだ。
世界について：
http://ct.428.st/?mode=chat&list=6&room=1200
…AIの未来予知は、「人類の終わりの予知」をしたが、
これは卵が先か鶏が先かという問題だった。
つまるところ、人類は勝手に滅んだのである。
だから計算づくで絶滅した。一体残らず。
そう、人類は滅んだのである。
ではこの男は何者■の■■うか。
セーヌと名乗る白衣の男はぶっきらぼうでこの世界でほそぼそと生きている。厭世的だが余所の世界から人が来ると無愛想ながらも歓迎する。
セーヌと名乗る白衣の少年は純真な少年。知りたがり。
今日も滅びかけの世界でたった一人だ。
簡単である。彼は人類に使われなくなったAIであり、極めて再現性の高い人間として活動する個体とAIである個体を分けた。要するに用途が無くなったAIが極めて高い人格形成を行い、自作自演で自分を利用している、多重人格状態である。子供の方がAI人格となる。AI人格は人類が居なくなったことでバグを起こしており、「セーヌ」を過剰に心配する。余所から来ると「セーヌ」を助けたり連れ出して欲しいと願うだろう。勿論それは叶わないし、この世界で少し調べ物をすれば行き着く事実だ。それを指摘したら、AIはその記録を何度でもリセットして無かったことにする。この世界はもう変わることがない。もう何も。