スッゲー長い設定部分
その街には色がなかった。
その世界には色がなかった。
色がないことを気にするものはなく、色がないことが普通であり
また、願いや望みのつながりとして
この街はどこにでも繋がる場所に存在していた。
天は白く 海は黒く
地は濁ったような灰色で。
あらゆる白と、あらゆる黒と、あらゆる灰色で、世界は成り立っている。
この世界は、願いと望みとされる ゆめで出来ている。
しかし、世界に住む者が、ここを夢であると認識してはいない。
世界が壊れないように、街の"人間"は日々勤しみ。
毎日を恙なく回し続けている。
しかし 願いと望み叶わぬと、"現実"を知ってしまったなら。
それはもう壊れて消えるだけの、哀れな夢なのだ。
スーツ子は、そんな世界を修復する仕事の一員である。識番は280。
スーツ子は街に沢山存在していて、それぞれが名を持たず、呼び名と識番で区別されている。
名を求めてはならない。仕事に対する違和感を持ってはならない。
夢に、懐疑心を抱いてはならない。
現実を知ってしまえば、壊れるのは自分だ。
この世界をそのままであるためにも、スーツ子は今日も、修復作業に赴く。
壊れた者は、多くの場合は凶暴化や混乱で、敵意を向けるものも多い。
しかし、対話ができるタイプの壊れた者は、深刻性が高く、手ごわい相手となるだろう。
壊れた者は、色を認知し、自己を強く有するのだという。
最近は特に修復要請が多い。
一度世界をまわって、大規模的な出張作業をするべきかもしれない。
上司に言われるままに、街をはじめ、海や森 果ては世界の端っこまで
時に色々な生き物と出会いながら
スーツ子は、旅立つのであった。
しかしその旅で、自分を知り、思い出しゆくことで。
壊れていくのは、自分であることを この"ゆめ"であることを知らずに。
「次の夢で、会いましょう。」
【以下クリトラにおける付属設定】
・・・が、調査中に外の世界に出る方法を見つけてしまったスーツ子。
こっちも見なくちゃいけない世界なのでは？
と勘違いをし、そのまま自分の夢の世界を出てしまう。
そのまま元の世界とかなんかいまいち帰れなくなってるけど
塔を登ったり、島でお花を育てたりして、多数のヒトに関わることで
段々精神面で成長をしているらしい。
時々名前をもらったりしながら、その上で彼女はスーツ子と名乗る。
この空間に拠点を構えて。
今はただの、良い夢でも悪い夢でもない、夢に住む魔物なのだった。
そして今は幸せで・・・世界がすごく、彩づいて見える。
今のなまえ：フィオナ
マリー
【できることについて】
主な面では「夢を魅せる」
広義的な表現としては、「幻覚」や「認識障害」に近いもの。
そこにあるものないものをあるかのように見せたり
自分の姿を認識させないようにしたりする。
道を飛んでいくビニール袋が白い犬に空目する、あんな感じをすっごく強くした感じ。
こういうのとか。
見ている側の思い込みや、認識に深く関与する。
よって、心のないものには効果がない。
より強く深い願いや望み・・・・あるいは欲があるならば
その夢は強くはっきりと実体性をもって、現象する。
「夢に干渉する」のは、寝ているものの夢に干渉するそのままのもの。
書き換えたり、より悪い夢を魅せたり、記憶に関する部分に入り込んだりする。
しかし、大抵できるのは夢の書き換えや、任意の夢を魅せるだけで、記憶に関与するとなると、相手に抵抗される場合も多く、概ね成功率は低いため、事前の話し合いは必要だぞ！
「夢を渡り歩く」のは、有り体に言えばワープ的なものだが、制限も多い。
行ったことない場所には行けず、また行先が魔法的なものが多いと、座標ずれで現れたり、行きたい場所から弾かれたりする。
壁の中に埋まってしまうこともある。特段本人に影響はないが、出たい場所に出れないは、普通に困るようである。
弱点
認識、所謂記憶に深くかかわる能力のため、前述のとおり心を持たない、欲を持たなすぎるものには効果がなく
そのためか無機物にも、いまいち効力が出ない。相性わるわる。
無機物でも自分を認識してくれさえすれば、なんとかなるかもとは言うものの。
無機物でなくても、自分を認識してもらえなければ、ゆめを魅せることもできないというくらいなので、結構ガバガバしている。
結界系の魔法にも入り込めなかったりするし、魔法のものが多い場所も侵入が不得意。
魔法耐性や幻術耐性が高いと、やっぱり効果なかったりする。
感情の学びを沢山しているため、動揺もしやすくなった。
貧弱ひ弱なため、物理的な攻撃にも本体は弱い。
本体を見つけることができれば、すぐ捕まえられてしまうので、その辺も・・・。
だれかのゆめのへや
彼女が拠点にしている場所。
