ENo.689 御出野 玲於奈 
基本情報

出身旧御出野家 蛇遣い様の家

年齢15歳性別

身長160cm体重47kg

好きなものジャスミン茶

嫌いなもの特別であるということ

プロフィール

御出野 玲於奈(おでの れおな)
細身の男です。
他称されるくらいには美人。
人を誑し込む癖がある。
友達は本と電子の海の住人達でした。





昔々、あるところに、
寿命がやたら短い一族がありました。

生まれつき身体が弱い子しか生まれなくて、
このままだと末代が近いと危機感を覚えた
ある代の当主は、神のおわすとされる山に住む
白蛇の神のことを知り、助けて貰おうとしました。

もちろん、神様は人間の都合なんて知りません。
ただ、神様は気まぐれですから。
何度も通う内に、下界のものにも情が湧くもので、
苦節十年の末に、契を結びました。

契を結んでからの一族は、
蛇神様の加護もあって無病息災、
枝葉碩茂の一途を辿ります。

しかし、ある代で異変が起こります。
蛇神様の加護が、弱くなってきました。
これまでのツキが、なくなってきたのです。
ただ、それからしばらくすると、
不思議な子供が生まれる様になりました。
……生まれつき白髪の子供です。

その子が順調に育つにつれ、
加護が戻ったように再びツキが回ってきたのです。
当主たちはその子を、蛇神様の遣いとして、
祀り上げることにしたのです。

そりゃもう、死なないように、
ケガしないように、座敷童のように、
家の中で一生、苦労しないように。
もし外に出してしまえば、
一族は再び滅びを辿ると恐れられて。

その成果もあって、
白髪の子は寿命を迎えます。
加護は失われ、滅びの一途を覚悟しましたが、
…それから僅か数年後に、
生まれた子供が白髪だったのです。
まるで代替わりするように、
一族は再び加護を得ることができました。

……こうして、
白髪の子が生まれたら、蛇遣い様として、
一生を屋敷の離れの中で過ごすことを、
家のしきたりとする一族が生まれましたとさ。

昔々のお話でした。

最近、蛇神様の遣いが、
突如として失踪するという事件が発生し、
これを蛇神様の祟りだと恐れた一族の者たちは、
蜘蛛の子散らすように人がいなくなり、没落。
その敷地は蛇神の祟り溢れる場所として、
誰も近寄らない禁忌の地と化したのですが……

その離れ小屋…家と言ってもいいその大きな座敷牢に、
今でも幽霊のようなものが現れるという噂があるのです。


 
 
 
 
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