ENo.370 奈落の魔女 
プロフィール

□身長:174cm
□体重:レディにそんなことを聞くものじゃないよ!

“魔女まみれ”より。

あの世につながると言われる“奈落の大穴”の管理者。
よき魔女であり、人々に頼られる存在でもある。病気を癒やし、生の営みを助け、魔除けをし、妖精――あわいの隣人たちと神秘に親しむ。

飄々としてつかみどころのない女性。豊満。魅力的な女を装う。軽薄。気安い。
見た目は妙齢の女だが、実際は人間と数世代共に生きている。尋常な生を手放した元人間。
髪に隠れた片方の視力は失われているようだから、振る舞いでそれはわかるかもしれない。

普段はひっそりと森に住み、迷い込んだ人間を送り返すのを仕事にしている。



“大穴”は階層に分かれている。積層は森と殆ど同化しており、ひとたび迷い込めば奈落の魔女の案内なしには出ることはかなわない。
そんなとき奈落の魔女は、絶えない火を焚いて先導するのだ。
“篝火”のように、私のいる場所へ逃げ込めるように。それは人にとって、安心できる場所であったろう。

帽子に巻き付いた生きた草花は実は食人植物。見る人が見ればそれは魔女の魔力を得ている厄介な怪物だとわかるだろう。

常駐場所:開かれた工房



“奈落の大穴”「妖精――隣人たちが住む常若の国がティル・ナ・ノーグなら、すべてが死んだ冷たい冬の国が奈落の大穴さ」
「そこには冷たい死が横たわっていて、この世のあらゆるものは凍りついてしまう」
「帰っておいで。そこは生者のいるべきところじゃない」
「ほら、この篝火の元に帰っておいで。燃える炎で暖を取り、かじかむ指先をほぐしなさい。そうして死の気配を遠ざけよう」
「そうさ、そのために私はここで――君たちをずっと待っているのだから」

篝火の炎あらゆるものを浄化・再生・活性化する魔法の火。それは魂を導いて、あるときは果てなき空の向こうを見せ、あるときは――尋常な死へと運ぶだろう。



*プロフ絵二枚*
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