ENo.717 『妖精の恋人』 
プロフィール

名前:キアン・クロノ(Cian)
年齢:15歳
身長:180㎝
好き:動物 自由 クロ
嫌い:火、日光、虫
性自認:男
発行:15世紀
誕生日:3月15日

彼はリアム・メレディスが執筆した”メレディス童話”の最古であり禁書、
「妖精の恋人」そのものである。

「妖精の恋人」
とある辺境の村に住む少年キアンは画家になる事を夢見ていた。
才能のないキアンは絵を描き続けるがその事を良く思っていない両親から
罵声を浴びる日々が続いていた。
キアンは村の人間達と違った特徴の目を持ち、気味悪がられ友達もいなかった。
ある日森の中で1人歌い孤独を紛らわせていたキアンの元に一人の女性が現れる。
キアンの純粋な歌声と外見に惚れ込んだ女性は貴方の望む才能を与えるから
一緒にいさせてほしいと頼み込んだ。
両親に認めてもらえず友達もおらず孤独だったキアンは命を代償に
悪魔リャナンシーを受け入れたのだった──。

それからキアンは与えられた才能で画家として名を挙げていき、
富や名声を手に入れた。
悪魔に命を削られていくキアンは休むこと無く描き続け、
筆が持てなくなるまで─、ただひたすらに自分の思う芸術を追い求めた。
キアンが巨大なキャンバスに故郷にあった森を描き上げ、その場に頽れた。
かの森はキアンにとってのやすらぎ、楽園の地であり、理想郷だった。
最後を見届けた悪魔はキアンと出会った森の絵を大層気に入って持ち帰ったという。
そのため、彼が命を燃やして作り上げた大作は世に出ることは無かった。

虚飾の少年は17年という生涯で幕を閉じた。


物語外のキアン
本に命を宿す童話作家により生み出され物語序盤の姿で顕現した。
数多く存在するメレディス童話の長男として存在している。
原本は紫色でピンクの装飾、金の文字。禍々しくも、魔法書っぽくも見える。
その姿は概念存在だが体に起きた事は心臓とも言える『原本』と連動する。
キアンの場合、『原本』が古いのが理由で日光や水に弱く、
人間体でも影響を受けるらしい。

メレディス童話は創造主以外に世話をしてくれる所有者を探す事が求められる。
しかしキアンは禁書扱いされた世界が多く何世紀も引き篭もっていた。

実直な性格で言葉は直球、表情はほとんど変わらない。
白すぎる陶器の肌に艷やかで紫がかった黒髪を持つ。
以前は痩せこけて髪も伸び放題だったが、現在はインクを足したためマシになった。
悪魔との契約の代償により体は常人より弱く非力、水と火、日光に弱い。
現在は防水加工をしてもらった為、少しの水は平気になったようだ。

悪魔に与えられた才能は芸術の全て。
歌、絵、彫刻、作曲ありとあらゆる芸術に秀でている。

実は「妖精の恋人」はリアム・メレディス本人が抱える不治の病に対し
納得できる理由を物語として作ったらしく、いわば「理想の人生」。
その為キアンとリアムは似ている部分が所々ある。
物語で描きあげた森の絵を見る事はできないが、今の本人の感性では
「千年王国を表したかのような不気味な森」と評している。


『厄神の恋人』?
元人間であった厄神のクロと出会い、守りたいと言われ「妖精の恋人」を渡した。
どのような関係でいたいのか、どんな感情なのか自分の事を理解できずにいたが
1日冷静に考えた結果「クロに愛されたい」のだと結論づけた。

愛とはどんなものか、愛の方法とは何なのか。
クロに愛を教えてもらう事を約束してもらった結果、経験したあと実行するという
アグレッシブマンが生まれた。
自分の本に刻まれたクロの本名を大事にしており自らも与えられた名字、
「キアン・クロノ」と名乗る事を決めた。

6月19日(※リアル時間)双子を出産。
名前は「シアン」と「クロワ」。


 
 
 
 
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