ENo.480 ピスキス・ペスカード 
プロフィール

黒いローブをしっかり被った青年。
布からは、暗い金色の髪が見えている。

異世界情報収集業社「ニフラス・カンパニー」の
開発II課に所属している。

蟹に囲まれて生活をしている引きこもり魔術師。
莫大な魔力を有しているが、何故かカニしかサモン出来ない。

喋ると噛む。
名乗らないがちなので、好きに呼んで良い。










昔々の、こことは違う遠い世界。

その世界では彼を知らない人間は存在しておらず、
豊富な魔力、高い魔法のセンスを有し、召喚魔法を極めていた偉大な魔術師。



ある時、彼はこう宣言しました。


 『我が力を他の世にも知らしめてやろう。』


世界を渡る魔法は、禁忌とされています。

それでも魔術師は己の力を過信し、
我が辞書に、不可能という文字がないことを証明しようとします。

偉大なる魔術師は、指をひとつ鳴らすと
知らない世界に来ておりました。


 『成功か。流石この僕に出来ぬ事はない!』


魔術師が辺りを見渡し、
手始めに高度な魔法を使用した時、
そこには蟹が群れていましたとさ。



新たな世界では彼を知らない人間ばかりで、
活かせない豊富な魔力、何をしても蟹が召喚される、ポンコツ魔術師。

ド失敗だよ。


 
 
 
 
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