プロフィール
*護り刀の珠真
ある人物の夢を護り続けた夢世界の住人
人間と言うよりは、身体の免疫機能のような
ある種の防衛機構のようなもの。
容姿のベースは守護する主人と似通っているが
こちらは大人びて成長した姿と言うべき容姿になっている。
身の丈程ある長大な刀を用いて、
夢に取り付く悪夢の存在を両断していた。
あまりにも多くの悪夢を討ち滅ぼし過ぎた事により
自身も悪夢の存在となりかけ狂気に陥っていたが
主人が悪夢の原因を克服した事により、
遂に夢世界から覚醒めて現実の世界に舞い戻った。
役目を終えた夢護人は現世にて覚醒める決まりで
それによって珠真も現実への帰還を果たした。
今は世界の何処かでひっそりと生きている……
何らかのきっかけで手帳を拾ってしまい、
しかし切れ端の世界を転々とする事はなく
基本的には無名の庭園か、
身体を満足に動かせる場所に居る事が多い。
普段からぽやぽやと緊張感が薄い佇まいだが
戦いの時となれば、刀が鞘から引き抜かれるが如く
途端に雰囲気が変わるので
やる気の寒暖差が滅茶苦茶激しい。
*夢想流剣術
珠真の主人が扱う格闘術は、
元々は暗殺拳――更に辿れば剣術であり。
珠真はその源流たる起源の剣術を操る剣士である。
以下に夢想流剣術の型と技を記す。
【始之型】
*花蕾(はなつぼみ)
はじまりの技、花開く前の未熟な姿
閉じられた蕾の如く、刀を納めた"構え"の型
夢想流の技の多くは抜刀時、納刀時からの居合
そのどちらからでも繰り出す事が出来る
【壱之型】
*疾空閃(しっくうせん)
最初の技、駈ける疾風の如き一閃
一瞬の構えと溜めの後、突進と共に横一閃で両断する
基本の型の中で中で最も速い
【弐之型】
*星薙(ほしなぎ)
第二の技、星々を薙ぎ落とす一閃
半月を描く軌道の斬り上げ それだけだが
大刀による長大なリーチが上方の広い範囲を捉える
【参之型】
*剣華繚乱(けんかりょうらん)
第三の技、十文字に叩き斬る返し刀の連撃
基本的には縦横の十字、稀に横縦で十字を斬る
【肆之型】
*水破・火激(すいは・かげき)
第四の技、水面を割る全霊の剛撃
全力を込めて振り上げた刀を叩き付ける
それでも倒れない悪夢に対して
繰り出された追撃の逆袈裟は火激と謂われた
【伍之型】
*修羅天裂(しゅらてんれつ)
第五の技、飛び上がった状態から繰り出す
急降下しつつ頭上からの急襲を仕掛ける縦一閃
すべての重みを込めた一撃は
夢想流の技の中でも屈指の威力となる
【陸之型】
*昇り竜斬(のぼりりゅうざん)
第六の技、伍之型とは逆に地上から
飛び上がりながら繰り出す斬り上げ
跳躍力が高く、専ら対空用の迎撃に使われる
【質之型】
*天狗の颪(てんぐのおろし)
第七の技、上手に鞘を握り刀を納めながら後ろに下がる
それだけだが、本質は反撃用の技である事
相手が間合いに踏み込んでくれば
そのまま居合の振り下ろしを叩き込んで迎撃する
迎撃にならずとも姿勢を正しながらの仕切り直しになる防御寄りの技
【捌之型】
*双ね神楽(たばねかぐら)
第八の技、その場から殆ど動かず
右上がり、左上がりの逆袈裟二連斬り
横に倒した８の字の様な軌道を描き
二撃目の速度が一度目の速度を大幅に上回っている
【玖之型】
*拝み斜陽(おがみしゃよう)
第九の技にして唯一無刀の技
相手の腕を掴んで自分の立ち位置はそのままに
お互いの位置を入れ替えるように
半回転しつつ相手を投げ飛ばす投げ技
無防備になった相手の背中への追撃を狙う
【拾之型】
*紫電咆哮(しでんほうこう)
強い熊との戦いを経て
成長した珠真が編み出した幻の十番目の技
謎の力で呼び起こした雷鳴を刃に受け
薙ぎ払うと同時に雷を解き放つ絶技
その性質上、空中でしか使う事が出来ず
予備動作が判りやすいので見切られやすい
【拾壱之型】
*？？？
【零之型 奥義】
*朧車・弦月(おぼろぐるま・げんげつ)
本来の夢想流には無い、珠真独自の技
片脚を軸に大きく身体を捩り
神速の回転斬りを繰り出す奥義
予備動作が見えても至近距離では避けるのが困難
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