それは目測25~30cmほどのアンティークな薬瓶の頭部を持った人型の傀儡の一種だ。ホムンクルス、とは少し違うらしい。
彼はその全身を液状化し、一時的に頭部の瓶へ身を隠すことが出来る。普段空である頭部はその時8割ほど満たされ、一見どころか魔力探知ですら平凡な薬瓶であるとしかわからないだろう。しかし身体以外は何も入らない。持っていた全部その場へ残るどころか再び人型へ戻る時には(少なくとも彼にとっては)何も身に着けていない。
人型の姿を取る時は無着色のフィギュアのような姿であり、造形そのものは衣服を身に付けているかのような外見をしている。ただし頭部は空の薬瓶であり、首から下は無光沢の鈍色である。
平素喋ることはないが何らかの使命を抱いており、動きなども人間と同じ振る舞いをすることが出来る。機会があったのなら、衣服の着用などの行為も行おうとするだろう。
手帳や、大事な品を持ち運ぶ為なのか瓶の首にはウェストポーチのような小さな鞄がくくりつけられている。その下には1本のラベルがあり、それには何かが書いてある……ようではあるがかすれていて読むことはそれなりの難度を要するだろう。しかしなんとか名前だけは読み取れる気がする。
平素は、ある事情によりここの一角に住処を構えている。
【RNo.133 立ち並ぶコンテナ群】
http://ct.428.st/?mode=chat&list=6&room=133
所持アイテム
【円形の小箱】
側面にいくつかのパーツを展開して使用する、オルゴールのような円形の小箱。
彼が意思疎通のために音声を発する他、数々の音を出すことが出来る。
変換器、といえば変換器ではあるようだ……あまり調子がよろしくない。
これから発せられた声は、合成音声のような中性的な声がする。
【鈍色の飾り紐】 RNo.111 とある動物園の一角 にて
それは、リークと似た鈍色の紐で出来た蝶型の飾り紐だ。
頭部のポーチの側面に結ばれており、ささやかな加護を受けられるらしい。