プロフィール
―――獣は、死ねなかった。
源星にとって、誤算がひとつあった。1番危険だったのは人ではなく、獣だったことだ。
黒い体に幾つものベルトが巻かれ、それが封印のように締め付けられた異形の存在。周囲には最低二体、最大で六体の黒い化け物がおり、大小関わらずそれぞれが首を持たずに共に彷徨いている。化け物によって名をつけられているが、普通の存在ならば声を認識する事すら出来ない。
「カザナギシラセ……どこだ……どこにいる………」
人の耳で、普通の声で、聞こえるのはたったそれだけ。きっと殺せるのは、他の世界にいるかどうか……
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