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「旅行、ですか……」

青髪の女性が小さく呟いた。

「そういう名目で行くのも、たまにはいいかもしれませんね。今までと実態は変わりない事実には目を瞑りましょう」

女性が腕を振るうと空間に裂け目が生じる。

「さあ、何処へ行きましょうか？」

自問に自答する間もなく、女性はその身を裂け目に躍らせた――

　・　・　・

柄に青い飾り紐を着け、刃の欠けた喋る剣
あるいは青い髪にメイド服を着た無表情の女性

己を振るう主に先立たれ、敵を切り裂く能も今では満足に果たせず
時折、過ぎ去った戦場を想い返す古い鉄屑
今は何を求め、何処へ向かうのか――

「そうですね……知り合いの方にも声をかけてみましょうか」

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〇ルリオラ
「次はどんな世界に行きましょうか」

青い髪の女性。なにかとはっちゃけがち
本性は魔法のかけられた剣であり、魔法で人型になっている。魔法使いの剣
"斬撃の効果を変換する"魔法『斬運』の使い手
簡単に書くと目の前の物を斬る効果の代わりに遠くの物を斬る効果になったり、
紙を直線に斬る効果が紙を兎型に斬る効果になったりする
元の持ち主で前代の『斬運』の使い手に先立たれてからは、己の力不足を悔やみ修行の名目で世界を渡り歩いている
やっていることは観光がほとんどなのは、ご愛敬

(一部のアイコンは「倉田ちひろ」さんに描いていただきました)


〇文字列の幽霊(愛称：もっじー、文字の)
「面白そうなことしてますね？」

浮遊する文字の塊。普段は約30cm。性別は未設定。名前も便宜上のもの
怪異が跋扈する世界出身。計算機械の中で生きる人工知能の怪異
人工知能の生霊的な状態らしく属性的には機械で幽霊。塩も塩水も効く
かつてはヒトになりたいと願っていたが、あまりにも成果が出ないので諦めた模様
最近の悩みは、並行世界の同一存在にたびたび干渉を受けること

自分でもよく分かっていないようだが、何かの拍子に変な機能が追加(アンロック)される
[発声機能/戦闘形態/飲食機能/温度調節/酒精生成/紫色放電/力量吸収/力量変換/不見念動]

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